『東京ディズニーシーⓇ25周年”スパークリング・ジュビリー” ミュージック・アルバム』リリース記念スペシャルインタビュー Vo2. ブラッド・ケリーさん

開園25周年を迎える東京ディズニーシーでは、2026年4月15日(水)から2027年3月31日(水)の期間、アニバーサリーイベント「東京ディズニーシー25周年“スパークリング・ジュビリー“」が開催されています。そのアニバーサリーイヤーをお祝いし、25年の歴史を音楽で振り返るアルバム『東京ディズニーシー25周年“スパークリング・ジュビリー“ミュージック・アルバム』のリリースを記念して、収録楽曲に関わった皆さんにお話をうかがいました。
Q1 東京ディズニーシーの音楽にどのように携わられましたか?
▼ 東京ディズニーシー・テーマソング
当時、ウォルト・ディズニー・クリエイティブ・エンターテインメントの副社長だったスティーブ・ヘドリックから作曲を依頼されたのがきっかけです。これは私が東京ディズニーシーのために初めて書いた曲であり、私の知る限りでは、東京ディズニーシーのために作られた最初の楽曲でもあります。
もともとは子ども向けの曲として作ったものを、東京ディズニーシーのテーマソングとしてアレンジしたのです。当初制作したものはリズム・アンド・ブルース調で、ロサンゼルスとロンドンでレコーディングしました。その後世界各地の打楽器の要素をより強く取り入れたアレンジに一新したバージョンを制作し、それが現在多くの方に親しまれている楽曲となりました。
このテーマソングを生のオーケストラで初めて演奏したのは、1998年10月に行われた東京ディズニーシーの起工式でした。
Q2 音楽制作にまつわる東京ディズニーシーを訪れた際の印象に残っている想い出は?
初めて訪れたのは1998年10月です。当時はまだ何もない平らな更地で、ちょうど基礎工事が始まっていて、メディテレーニアンハーバーもありませんでした。水が張られたのは工事の終盤になってからです。
それが私にとって初めての来日であり、その後3年半にわたって一緒に仕事をする多くの方々と初めて出会った機会でもありました。ウォルト・ディズニー・クリエイティブ・エンターテインメントやオリエンタルランド、そしてクリエイティブチームの皆さんとは、その後も長く続く友情を築くことができました。
起工式ではオーケストラの指揮を務め、約3年後のグランドオープン時にはメディテレーニアンハーバーで行われた記念コンサートでも指揮を務めさせていただきました。
Q3 その他携わられた東京ディズニーシーの作品
その他、「セイル・アウェイ」「ミスティックリズム」「アンコール!」「ドナルドのボートビルダー」という4つのショーの音楽制作に携わりました。
中でもブロードウェイ・スタイルのレビューショー「アンコール!」の仕事は、特に楽しかったです。初期のリハーサルのために、私自身がピアノを弾いて「42nd Street」の音源を録音したことがあります。2組総勢50人ほどの出演者が、その音楽に合わせて一斉にタップダンスを始めた瞬間、思わず涙がこぼれました。そのとき初めて、このプロジェクトが現実のものになったのだと実感しました。
「セイル・アウェイ」にも、忘れられない思い出があります。ショーのディレクターが“Donald Duck“と言ったら音楽をスタートするよう指示されていたのですが、実際には日本語で“ドナルド・ダック“と言ったため聞き取れず、きっかけを逃してしまったのです。
「ドナルドのボートビルダー」は、とても楽しいショーでした。この作品を通して、ディズニーのクラシック音楽について多くのことを学びました。
最も誇りに思っているのは「ミスティックリズム」です。私が制作したオリジナルスコアが中心となった作品で、ハンガーステージで13年半にわたって上演されました。また、「ミスティックリズム」と「セイル・アウェイ」に生演奏のミュージシャンが起用されたことも、非常にうれしかったです。当時の演奏者の何人かとは、今でも交流が続いています。
Q4 ライブエンターテイメントにおいて、音楽の役割とは
ライブエンターテイメントにおいて、音楽は命を吹き込む重要な要素だと思います。
衣装や照明、舞台装置がそろっていても、音楽が入ることで初めて振付家には新しい動きのアイデアが生まれ、照明デザイナーや舞台美術家にも新たな発想が広がっていきます。音楽は、作品全体に命を与える存在なのです。
Q5 開演後にゲストとして東京ディズニーシーを訪れた想い出
建設中はバックステージにあるさまざまな出入り口や近道を知っていて、自由に使うことができましたが、今は一人のゲストなのでもちろんそうは行きません!(笑)
訪れるときには、自分なりのテーマを決めることもあります。あるときは、トランジットスチーマーラインやエレクトリックレールウェイなど、パーク内にあるすべての乗り物に乗ってみました。そうすることで、いつもとは違った角度からパークを楽しむことができました。
今でも東京ディズニーシーを訪れるのが大好きです。本当に美しい場所だと思います。
Q6 25周年にあたってのお祝いのコメント
皆さんと一緒に東京ディズニーシーの25周年をお祝いできることを、心からうれしく思います。
この素晴らしいパークに音楽という形で携わることができたのは、私にとって大きな名誉でした。東京ディズニーシーの誕生に関わり、このパークを思い描き、実現させた方々と仕事ができたことは、私の人生における最も大きな喜びの一つです。
東京ディズニーシーをつくり上げるという壮大なビジョンを持った方々、そして今日まで世界屈指のテーマパークとして守り、発展させてきたすべての方々に、心から敬意を表します。
東京ディズニーシー、25周年おめでとうございます!
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